シーボルトミミズ
学名:Pheretima sieboldi
サイズ:20〜30cm
分布:日本(西日本)
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ヒル通常、身近で目にするミミズは大きくても全長20cm以下ですが、このシーボルトミミズはそれらをはるかに凌駕する規格外の大きさの持ち主です。大型個体では最大60cmもの記録があり、こうなるとミミズというよりはヘビやウナギのようです。大きさだけでなくその色合いも独特で、薄青い体色は光の加減で青白く輝いて見えることもあります。シーボルトという名の由来は、江戸時代に長崎でオランダの商館医として勤務したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが、日本から母国に持ち帰った標本によって記載されたことからです。日本固有種で、西日本に広く分布しており、特に四国や九州に多く見られます。生息地域の方言によっていろいろな名称があり、四国での「カンタロウ」、和歌山県での「カブレラ」ほか、その他の都道府県でもさまざまな呼び名があります。人の居住地よりも奥まった山間部の森林で多く見られ、意外にも地表に出てくることも多くあります。雨上がりの山間部の林道や道路では、ウロウロと移動してるシーボルトミミズを見かけることがあります。姿形が大きくて目立つため、探そうと思えば案外簡単に見つかるかもしれません。ミミズはさまざまな動物の餌になりますが、シーボルトミミズもサンショウウオやタカチホヘビなどに好んで捕食されます。また、ウナギ釣りの餌としてもよく使われています。寿命は3年くらいで、その大きさのわりには短く思えるかもしれません。卵の期間が約1年と長く、孵化後はすみやかに成熟し産卵を終えて死亡します。季節によって住処を大きく移動し、夏場は斜面などに広く散らばって暮らしていますが、冬場になると谷底に集まってきます。越冬後、春になるとまた斜面のほうに移っていきます。