イソカニムシ
学名:Garypus japonicus 
サイズ:7mm
分布:日本(本州から琉球列島)
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カニムシはとても小さな生き物で、日常的に目にする機会はほとんどありません。しかし、実は日本全国に多くの種が生息しており、公園から家の庭までさまざまな場所に生息しているため、根気よく探せば意外と簡単に見つけることができます。肉眼ではケシ粒のようなカニムシですが、拡大してみるとこんな生き物日本にいるの?と疑いたくなるような外見をしています。サソリから毒針を取り、叩いて潰したようなぺちゃんこな体と、体格のわりに立派なハサミを持った奇妙な形をしています。危険を察知するとハサミを体に密着させ後ろに逃げる習性から「アトビサリ」などと呼ばれることもあります。食性は肉食で、小型の昆虫を捕らえて食べます。ここで紹介しているイソカニムシは、名前のとおり海辺に生息するカニムシです。海岸沿いの海水が直接かからないような岩場や漂流物の下などに糸で作った部屋を作って棲んでいます。イソカニムシはカニムシ類の中では大型の種なので、比較的見つけやすいです。
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| | | 入手と飼育 | | | 
奇妙な姿のイソカニムシですが、観察するだけでなく飼育も楽しむことができます。小さめのプラケースなどに川砂とヤシガラ土を混ぜた床材を敷き、隠れ家となる落ち葉や石を入れてやります。イソカニムシですが、飼育下では特に塩分は必要ないように思えます。餌はシロアリやトビムシなど小型の節足動物ですが、これらは手に入れづらいので、餌用として爬虫類専門店などで売られているワラジムシや餌用ゴキブリの初令幼虫などを使うと良いでしょう。乾燥には強くないため、床材の一部は常に湿っているような環境にしてやります。協調性は良く、まとめて小さめのプラケースなどに入れておくと、喧嘩もせずに仲良く生活しています。複数で飼育しているといつの間にか殖えていることもあります。