タンザニアオオヤスデ
学名:Archispirostreptus gigas 
サイズ:30cm
分布:ケニア、タンザニア
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ヤスデはあまり目立たない生き物ですが世界中のどこにでもおり、もちろん日本でもコンクリートブロックやプランターの下、ベランダの排水溝付近から公園の日陰などさまざまな場所で見ることができます。ここで紹介するタンザニアオオヤスデが日本で見られるヤスデの仲間と大きく違うところはその巨大さです。通常数cmの日本のヤスデたちとは比べものにならないほど大きく、伸ばすと全長で20〜30cmとインパクトは絶大。これは世界のヤスデ類の中でも最大級の大きさです。ヤスデの仲間は防御姿勢を取る時丸くなるのですが、そうなった姿でも成人男性の掌ぐらいの大きさがあります。ヤスデの仲間は時にムカデ類と勘違いされがちですが、噛みついて毒を注入したりすることはなく、異様な姿に似合わずいたっておとなしい性質です。ヤスデ類の大きな特徴はその防御方法で、敵に襲われるとすばやく丸まり、においのきつい液体を脇腹などから出して相手を追い払います。この液体は褐色をしていることが多く、人間の皮膚に付くとインクのように染まって洗ってもなかなか落ちません。ナフタレンのような嫌なにおいがしたり、種によっては刺激性が強いこともあるので、触れる際はヤスデを刺激したりしないように気をつけましょう。皮膚の弱い人は念のため、ビニール手袋などをしてから触れるとより安心です。
| | | 入手と飼育 | | |
タンザニアオオヤスデは飼育動物としても流通していて、時期になるとまとまった数が国内に輸入されてくるため、目にする機会はわりと多いです。大きさがあり危険性もなく、寿命も5年ほどと長く、気軽に触れる変わったペットとして人気もあります。この手の節足動物としては珍しく、なぜか女性からも人気が高いです。雌雄が揃えば繁殖も可能で、長期的に楽しむこともできます。腐葉土などを厚めに飼育ケースに敷いておくといつの間にか産卵して、気付いた時には幼体が孵っていることが多いです。温度25〜28℃を目安に、多少湿度のある環境で飼育すると良いです。植物食の強い雑食性なので、野菜や爬虫類用配合飼料、ドッグフードなどを与えます。土壌からカルシウムを摂取するので、爬虫類用などに販売されているカルシウム剤を、床材に混ぜるようにして与えるとなお良いでしょう。