オオゲジ
学名:Thereuopoda clunifera
サイズ:7cm(LS15cm)
分布:日本、東南アジア 
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いわゆるゲジゲジです。しかも一般的に見かける機会が多いゲジThereuonema tuberculata よりはるかに大きいのがこのオオゲジです。通常のゲジは体長2〜3cmでレッグスパン(脚を広げた部分も含めた長さ)でもせいぜい6〜7cmがいいところですが、本種は違います。なんと脚の先から先まで含めたレッグスパンは15cm!大きい個体であれば20cmにもなります。脚のゾワゾワした感じも大きさが増す分、インパクトが強くなります。見ためのエグさと不快感は3倍増しと言っても過言ではないでしょう。多くの人にとっては見るのも聞くのもおぞましい生物ですが、実は意外と身近な所にも潜んでおり、近所の公園などでもよく探すと地域によって見つかることがあります。場合によってはかなり密集して生息していることもあり、使われなくなった防空壕や小さな洞窟などに入ってみると、天井全てがオオゲジで埋め尽くされていることもあります。苦手な人が見たら悲鳴どころでは済まない悪夢のような光景でしょう。
オオゲジは肉食性で、昆虫や小型の爬虫類、小さなカエルなどの両生類を捕食しています。肉食性ですが凶暴な面はみじんもなく、とても臆病で、人に見つかっても攻撃したり威嚇したりするようなことはせず、大急ぎで逃げて行きます。オオゲジを素手で掴んでみようと思う人はそういないと思いますが、たとえ掴まれても噛み付いてくるようなことは滅多にしません。そのかわり、たくさんある脚を何本か自切し、相手がそちらに気をとられている間に再び逃走します。ちなみに、自切した脚は脱皮と共に生えてきます。本種のように見ためはいかにも不気味ながら実際人に危害を加えることがない生き物を「不快害虫」といいます。ちょっと人間側の主観的に過ぎますね。
ゲジ、オオゲジの他に国内では局所的に生息しているいくつかの種「ヤマシナオオゲジ」「カマクラオオゲジ」などが記録されていましたが、現在では分類的にこれらの種はオオゲジと同種という扱いになっています。
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| | | 入手と飼育 | | | 
嫌われ者のゲジやオオゲジにも少なからぬ愛好家はおり、ペットとして飼育されることもあります。ごく稀ではありますが、南西諸島のオオゲジや東南アジアで採取されたゲジも流通します。飼育温度は25〜28℃を維持していればます問題ないと思われます。乾燥には弱いため、湿度は高めに維持してください。水入れからはあまり水を飲もうとしないので、夜間に壁面などに霧吹きしてやると良いです。脱皮を行う時には天井部からぶら下がって行うため、体の長さの倍以上の十分な高さがある飼育ケースを使うのが適しています。餌はコオロギや餌用ゴキブリなどの昆虫を与えます。嫌われ者の本種ですがペットとして飼育してみると意外な発見があるかもしれませんよ!