ガラパゴスオオムカデ
学名:Scolopendra galapagoensis
サイズ:最大60cm?(通常30cm前後まで)
分布:ガラパゴス諸島、エクアドル、ペルー
c0165803_16135123
日本に生息する大型ムカデといえば、トビズムカデとアオズムカデの2種が代表ですが、南西諸島にはそれよりも別種のもっと大型の種が生息しています。これらは大きくとも全長20cm弱ですが、突然家の中に20cm近いムカデが出てきたら誰でも驚くでしょう。しかし、世界にはそれらをはるかに超える超大型のムカデも存在しています。本種ガラパゴスオオムカデはそんな超大型ムカデの一つで、世界最大級。全長は30cm以上で、一説によると全長60cmもの個体が記録されたことがあるなどとまことしやかに噂されるほどです。こんな怪物じみた巨大ムカデが生息するのは、生物進化で有名なガラパゴス諸島とその対岸にあるエクアドルとペルーです。名に冠せられているガラパゴス諸島に分布する個体群は、エクアドルやペルーなどの南米大陸側に分布している個体群とは色などが異なります。ごく稀に市庭に流通するのは南米大陸側の個体群のほうで、体の色は全体的に黒ずんでいて、脚には黒いバンド模様が虎縞のよおうに並んでいます。ガラパゴス諸島の個体群はこれらとは異なり、長く赤い脚を持っているとされます。最大記録とされる全長60cmもの個体は実在したが怪しいところですが、それでも本種が非常に大型であるのは変わりありません。実際に市場で見かける15〜20cm前後の個体でも日本のムカデの倍以上の体幅を持ち、重量感がたっぷりあります。30cm近い大型個体は、まるで腰に巻くベルトが横たわっているようかの佇まいです。
| | | 入手と飼育 | | |
ムカデをペットにするには全く一般的ではありませんが、少なからぬ愛好家も存在します。本種をはじめとする大型のムカデや色柄の美しい種などさまざまなムカデを専門店で見ることができます。ガラパゴスオオムカデはその中でも珍しい種で、比較的高価な価格帯で取引されています。大型個体は10万円以上の値が付くことも珍しくありませんが、「最大60cm」の伝説的なフレーズは飼育者に大きなロマンを感じさせ、その夢を追う価格としては決して高価すぎるということはないのかもしれません。実際問題として全長60cmは無理があるように思えますが、それでも30cm以上になるポテンシャルは確実に持っているため、充分飼い応えのあるムカデです。本種ガラパゴスオオムカデの性質は他の大型ムカデ同様に荒く、動きもすばやいです。毒性に関しては未知数ですが、大きさに伴って噛まれた時に入る毒の量は多くなるため、大型のムカデには絶対に噛まれないよう注意が必要です。現時点で流通のないガラパゴス諸島産の赤い脚をした本種が何かの拍子で流通に乗れば、それこそが全長60cmに達するの
だろうかと胸が躍ります。
c0165803_1619779