ヤエヤマサソリ
学名:Liocheles australasiae 
サイズ:3cm
分布:日本(八重山諸島)
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サソリと言えば異国の生き物というイメージですが、実は日本にも2種類のサソリが生息しています。そのうちの片方がこのヤエヤマサソリです。毒針を持つことが最大の特徴であるサソリの仲間ですが、ヤエヤマサソリの毒性はほとんどなく、大きさも非常に小さいため針が人の皮膚に刺さることすら稀なため、実質無毒と言っても過言ではありません。本種は、落ち葉の下や倒木の下でひっそりと暮らしている無害な生物なのです。ヤエヤマサソリには不思議な特徴があり、日本に生息する個体群にはメスしか存在せず、オスと交尾することなくメス1匹だけで繁殖することが可能です。これは単為生物と呼ばれる生殖方法で、節足動物や爬虫類などでも稀に見られます。1匹だけで殖えていくというのは、有性動物を行う人間からするととても神秘的です。一方、日本に生息するもう1種のサソリであるマダラサソリには雌雄が存在し、木材などに付いて世界的に分布を広げています。このマダラサソリも本種ほどではありませんが毒性は非常に低く、小型の昆虫などを食べるものの、捕食時に毒針を使う様子もあまり見られません。性格はどちらも温厚なので、初めてサソリを飼ってみたい人にはこれらの国産サソリが向いているかもしれません。