デザートヘアリーススコーピオン
学名:Hadrurus arizonensis
サイズ;10cm
分布:アメリカ、メキシコ
o0717096013395434240
全体的に黄色みを帯び、腹部のあたりだけが黒。体格のわりに太い尻尾は、まさにぱっと思いつくサソリの姿そのままです。北米に生息する種類の中では最大種です。ヘアリーとは毛むくじゃらという意味ですが、その名のとおり体が繊毛に覆われています。これは感覚器官で、空気の流れや振動など感じとることができます。乾いた草原や砂漠に生息していて、普段は石の下に深い穴を掘って潜んでいます。
| | | 入手と飼育 | | | 
乾燥系のサソリの入門種的なポジションで、専門店などで見かける機会も多いです。飼育する場合、かなりの高温(30〜35℃)を維持してやると良いです。蒸れは嫌い、乾燥している環境を好みます。丈夫な種類ですが、蒸れて多湿になるとあっさり死んでしまうことがありませんが、溺れない程度の小さな水入れは飼育ケージの中に入れておくと良いでしょう。乾いた砂などを厚めに敷いておくと潜っていき、野生本来の動きが見ることができて楽しいです。この場合、床材の底のほうだけ若干湿らせてやると良いです。餌にはコオロギや餌用ローチ(ゴキブリ)を使います。給餌の頻度は週に一回程度。あまり過度に餌を与えると上限なく食べて消化不良などを起こし、何の前触れもなく死んでしまうことがあるので注意しましょう。流通量の非常に多いサソリですが、飼育下での繁殖に関してはほとんど聞くことがありません。持ち腹(野生下で交尾を終えた段階で輸入された、妊娠した個体)で 殖えた例は、さほど多くないものの時折に耳にすることがあります。寒暖差の激しい場所に生息しているため、気温の上下や一日の日照時間の変化などが繁殖行動開始へのトリガーになると言われています。雌雄判別は、体の裏側に生殖板(ペクチン)という器官があり、そこの大きさや幅で広く、メスは対照的に生殖板の幅が狭く小型です。本種に限らず、サソリは全てこの見方で雌雄が判別することができます。本種の性質は荒く、攻撃性はかなり高いです。加えて動きも速いので注意が必要です。いかにも刺されたら死んでしまいそうな外見をしていますが、本種はサソリの中では弱毒種で、刺されても命に関わるような事態にはならないよされています。ただし、本種に限らず生物が持つ毒の人間への影響は個人差による部分がかなりが大きいので、扱う際は十分な注意をしましょう。当然ですが、素手で扱ったりするのは絶対に避け、長いピンセットなどで取り扱うようにします。その他のサソリを飼育する場合も、節度を守って厳重に管理して行なってください。なお、本種は飼育可能なサソリ(国産で弱毒のマダラサソリを除く)は、特定外来法によって飼育や輸入が禁止されています。