マレーシアオレンジハンツマン
学名:Heteropoda davidbowie 
サイズ:3〜5cm(LS6〜8cm)
分布:マレーシア、シンガポール、スマトラ
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国内でもゴキブリハンターとして活躍しているアシダカグモには近縁種が多く、アジアからオーストラリアにかけて広く分布しています。特に東南アジアにはさまざまな種類が見られ、日本産のアシダカグモの仲間に比べて色彩豊かで派手な種が多いです。正式に記載されてない種も多く、これから種類はさらに増えていくでしょう。本種も2008年と近年になってから記載された種で、マレーシアのキャメロンハイランドで最初に発見されました。本種の種小名davidbowie は、有名なイギリスのシンガーソングライター・俳優であるデヴィッド・ボウイのファンで、名付ける際に名前を使用したのです。命名者が尊敬する人物などに因んだ名を動物に名付けることを献名(けんめい)と言います。クモの仲間には他にも有名な歌手やアーティストに献名された名を持つ種が多いです。本種の体色は全身がオレンジ色で、雌雄で色調に差があります。オスのほうがより派手な見ためをしており、メスはオレンジというよりは灰色に近い色みをしています。大きさにも差があり、メスに比べてオスのほうがひと回り小ぶりです。国内に生息しているアシダカグモの仲間と同じく昆虫を主食とし、森林の樹皮などに張り付いていることが多いです。
| | | 入手と飼育 | | | 
派手な鮮やかな色合いから飼育動物としての流通がありますが、国内では見かける機会は多くありません。野外から採取された雌個体は時期によっては子供を持っていることが多いです。海外では飼育下での繁殖個体も出ており、専門店などで購入が可能です。価格帯はそう高価ではありません。飼育の際は高さのあるプラケースなどを用意します。脱皮を行う時に宙にぶら下がって行うため、天井から床までの距離が低いとうまく脱皮ができなくなってしまいます。節足動物の脱皮不全は死に繋がることが多いため、注意が必要。飼育ケース内には足場になるようなコルクや流木を立てかけておくと良いでしょう。乾燥に弱いため、床材にはヤシガラ土などを湿らせたものを使います。水入れから水を飲むことはまずありません。ケース内に造花などを入れてそこに霧吹きを行い、水滴を作って与えます。常に空中湿度があるような環境が適しているので、給水と保湿をかねて一日に一回霧吹きでケース全体に水を撒くと良いでしょう。飼育温度は25〜28℃が適しています。保湿はパネルヒーターをプラケースの側面に貼るなどの方法で行います。基本的に動くものにしか反応しないため、餌には生きたコオロギや餌ゴキブリを使います。
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