マダラカマドウマ
学名:Diestrammena japonica 
サイズ:3〜5cm(LS 6〜8cm)
分布:日本(北海道・本州・四国・九州)
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ゲジやゴキブリなど嫌われ者を代表する寄虫類はいろいろいますが、カマドウマもよく挙げられる一つです。長い脚と触覚、成虫になっても翅を持たない不気味な姿や長距離を一気に飛び跳ねるジャンプ力、その動きの読めなさは嫌われる要素満載といった感じです。しかもカマドウマの仲間の多くは暗くて湿度の高い場所を好むうえ、昼間は洞窟や樹洞の中で集団で群れていることが多いのです。私事ですが、大阪のとある洞窟の中で、天井全てにマダラカマドウマとオオゲジが隙間なく蠢いてる姿を見た時は、思わず悲鳴を上げてしまいました。こうした仲間を見慣れている私自身ですらこうなのですから、苦手な人がこんな様子を見たら気絶するレベルだと思います。さて、カマドウマという名前の由来は、古い日本家屋の暗い土間にある籠の周辺で見かけられ、長い脚で飛び回るその姿が馬を連想させることからです。カマドウマというのは、Diestrammena apicalis という種に与えられた和名ですが、同属種を含む近縁な仲間を全て「カマドウマ」と呼ぶことがほとんどです。正式な呼び名の他によく耳にする別名として、世間では「便所コオロギ」としても知られています。たしかに山奥にある公園の公衆トイレや田舎のトイレなどではカマドウマの仲間をよく見かけます。種類が多いカマドウマの仲間は見ためでの同定がなかなか難しいですが、地域によって生息する種類が違うためある程度は絞り込むことができます。本種マダラカマドウマはカマドウマの仲間の中でかなり大型の種類なのですが、生息する地域によって大きさに差があります。名のとおり体には不規則な黒い斑紋が入ります。意外と身近で見つけることができ、場所によっては、夜間近所の公園や林などえ見られます。成虫は夏から秋にかけて見つけることができます。食性は雑食性で、樹液や落ち葉などのほか、小型の昆虫までさまざまなものを食べます。繁殖時期は不規則で、年間を通して行われます。卵から成虫になるまで寿命は2年程度です。
| | | 入手と飼育 | | | 
飼育の際はなるべく広く高さのあるケースを用意します。ケース内の全体が明るいと落ち着かないため、半分くらいはコルクや卵パック(紙製のもの)などで覆い、暗くなる場所を作ってやります。落ち着ける場所がないと飛び回り、壁に自ら衝突して死んでしまうことがあります。湿度が高い環境を好むため、床材にはヤシガラや腐葉土などを使い保湿してやります。落ち葉などを敷いてやるのも良いでしょう。多湿を好むとはいえ、全く通気性がないケースでは蒸れて死んでしまう可能性があるので、密閉するのは控えましょう。餌に関しては、より好みせず何でも食べるため、果物、キャットフード、昆虫ゼリーなどいろいろ与えてみると良いです。飼育下での繁殖例は聞きませんが、タッパーに土を厚めに敷き、朽木を入れておけば産卵するかもしれません。群れている時はちょっと不快感もありますが、単体で観察してみると意外に可愛い顔をしていて、生態もおもしろいので飼ってみると楽しいかもしれません。 
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