マルゴキブリ
学名:Trichoblatta nigra 
サイズ:2.5〜3cm
分布:日本(南西諸島)
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日本に生息するオカダンゴムシに見ためがそっくりですが、こう見えても立派なゴキブリです。独特な外見をしているため、いわゆるゴキブリ特有の嫌な感じはあまりしません。幼虫の頃は雌雄共に丸くなることができますが、成虫になるとオスには羽が生え、一般的なゴキブリに近い姿へ変わります。一方、メスは成虫になっても幼虫の頃と変わらぬ姿のままで、幼虫同様に丸くなることができます。体を丸めるのはダンゴムシと同じく身を守るためだと言われています。日本にはもう一種類近縁な種が生息しており、「ヒメマルゴキブリTrichoblatta pygmaea」が九州の佐多岬から南西諸島に分布しています。生態などはほとんど本種と変わらず、大きさがより小さいのが相違点です。ヒメマルゴキブリのほうが分布域が広く、見かける機会も多いです。どちらも森林棲で、樹皮の中や石の下などに潜んで暮らしています。わりと群れることが多く、1匹見つけると近場で他個体を複数見つけることができます。あまり移動性は強くありませんが動きは意外とすばやく、走っている姿を見るとゴキブリなのだと再認識させられます。オスに羽が生えるのは、メスを見つけるために機動性を確保するためだと言われています。メスに比べてオスは見かける機会が少なく、成虫になってから交尾を終えるとすぐに死滅してしまうというはかない一生です。卵胎生で、メスは数十匹の小さな子供を生みます。タイやミャンマーなど東南アジア諸国にも、見ためがほとんど変わらない近縁種が数種存在しています。
| | | 入手と飼育 | | | 
変わった形をしているため人気があり、ペットとしても流通しています。ただし流通量は多くありません。比較的見かける機会が多いのはヒメマルゴキブリで、マルゴキブリは流通していてもたいていの場合メス個体ばかりです。餌は選り好みせず、人工飼料などもよく食べます。飼育下でオスが出るのは稀なので雌雄が揃わないことも多いですが、野外採取個体であれば持ち腹(野生下で交接済みで卵や幼体を腹に宿した状態の成体)であることも多く、そうした場合は突然飼育ケースの中に小さな子供がわらわらしていたりします。壁を登るため、蓋に隙間などがないケースで飼育するか、ケージの上部にワセリンや炭酸カルシウムなどを塗ってそれより上に行けないようにして脱走防止策を取ると良いです。
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