キスジワモンゴキブリ
学名:Hemithysocera histrio 
サイズ:2cm
分布:インドネシア、マレーシア
tghas7t (2)
森林棲のゴキブリで、落ち葉や草は生い茂るような場所に生息しています。幼虫の頃は全長2mm程度とかなり小さく、見ためはアリそっくり。その動きも餌を運ぶ働きアリを連想させるようなちょろちょろした感じで、餌の周りを行ったり来たりと忙しそうな様子についつい魅入ってしまいます。この見ためと動きは、小さく弱い幼虫時に攻撃的で集団防御力のあるアリのふりをすることで、捕食者から敬遠されるようにするためと考えられています。ゴキブリも脱皮を繰り返して成長していきますが、キスジワモンゴキブリは体長6mmを超える頃になると幼虫時のアリのような形ではなく、ゴキブリらしい体型に変化します。この頃からは動きも幼虫時とは違う、至って普通のゴキブリらしい(少し嫌悪感を抱くような)すばやい動きになります。羽が生えた成虫は黒地に黄色の半円型の模様で、幼虫時の見ためからは想像もつかないような色合いになるのがこの種のもう一つの魅力です。
| | | 入手と飼育 | | | 
その美しさから愛好家の間では高値で取り引きされています。飼育には若干のコツが必要で、難易度が少々高めです。清潔な場所を好み、ケース内がフンや食べかすで不潔になると突然全滅することがあるので、まめな掃除が必要。ゴキブリと言えば不潔なイメージがありますが、本種をはじめとする野山に生息するゴキブリは、意外にも清潔な環境を好むことが多いのです。本種は、幼体時からプラケースなどのツルツルの壁面でも難なく登ることができるため、飼育ケースの緑にワセリンや炭酸カルシウムの粉をぐるりと一周塗ってやることをおすすめします。こうすると、そこから上へは滑って登れなくなるので脱走防止策となります。ちなみに成虫になるとよく飛ぶので、その点にも注意を向けましょう。食性は雑食性で、昆虫ゼリーから配合飼料まで、何でもより好みせずに食べます。