オオハサミムシ
学名 :Labidura riparia japonica
サイズ:3cm
分布:日本 
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日本でもさまざまな地域で見られるハサミムシですが、本種はその中でも比較的見かけることが多い種類です。ハサミムシの仲間は尻の先にハサミのような器官を持っていますが、その形や大きさは種類や雌雄によって異なります。本種の場合は長く大きなハサミで、オスはメスよりハサミが大型で、中間地点にトゲのような突起があります。メスはオスに比べ小さめのハサミを持ち、その形は直線的です。ハサミムシのハサミは近縁なバッタやナナフシなどにある尻の先の毛状器官が変化したものだと言われていて、餌となる小さな昆虫を捕まえる時などに使われます。外敵への攻撃のためにも用いられ、捕まえると尻の先を器用に曲げて挟んできます。毒などはなく、人間が挟まれてもほとんど痛みは感じません。


| | | 入手と飼育 | | | 
身近な種類なのであまり気にされませんが、飼育してみると意外とおもしろいのでおすすめです、野生下では小型の昆虫など(ワラジムシ、シロアリ)を捕食しますが、飼育化では熱帯魚用の粉餌やカメ用の人工飼料などさまざまなものを食べます。繁殖形態も面白く、交尾するとメスは巣穴を掘りその中で産卵します。産卵後はメスが卵にカビが生えないよう清潔に保ったりする行動が見られ、幼虫が孵化するとやはり飲まず食わずで付きっきりの世話を行います。ペットショップでは外国産のハサミムシがごく稀に流通していてエジプト産のものやブラックロングホーンと呼ばれるタイ原産の種類などが見られます。オオハサミムシは日本の最大種ですが、海外には最大全長8cmにも達する世界最大種が知られています。これは人口わずか6500人のセントヘレナ島にしか生息していないセントヘレナオオハサミムシという種で、島の開発によって個体数を減らし続けていて1967年を最後に再度見つかった報告がないため、現在では絶滅してしまったとも言われています。一度みてみたいものです。