スパイニージャイアントアサシンバグ
学名:Psytalla horrida 
サイズ:4~6cm
分布 :アフリカ中部

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サシガメは肉食性のカメムシの仲間で、通常のカメムシが針のような口吻を植物の挿し込んで樹液などを吸うのに対し、口吻を獲物となる動物に挿して吸血鬼のように体液を吸い取ります。種によって捕食対象の動物は異なり、昆虫類を餌とする種類やヤスデを専門に襲う種、中には哺乳類に取り付いて血を吸う吸血性の危険な種類までさまざま。この仲間は英語で「アサシンバグ」と呼ばれます。アサシンとは暗殺者という意味で、獲物の背後に忍び寄って取り付くように体液を吸う様子から名付けられています。日本にもサシガメの仲間は生息していますが、小型の種類が多いです。本種は日本産のサシガメたちに比べると非常に大型で、頸部から生える数本の長い棘は幼虫期からある程度発達していますが、成虫になって翅は生え揃うまで背中の赤い玻紋は出現しません。孵化したての幼虫は全身が真っ赤な色をしていますが、脱皮を繰り返すにつれて黒い地色になっていきます。ちなみに、脱皮直後で体が固まるまでの間は全身が蛍光ピンク色のド派手な姿をしています。繁殖形態は卵生で、光沢を帯びた楕円状の小さな卵を産み落とします。この卵には蓋のようなものが付いており、幼虫が孵化すると蓋が取れます。近縁種には「シロモンオオサシガメPlatymeris biguttatus」や「アカモンオオサシガメ Platymeris rhadamanthus」「トウモンオオサシガメ Platymerissp. "Mombo"」 などが知られています。どれも大型種ですが本種ほどは大きくありません。シロモンオオサシガメは背中の玻紋が白く、他種よりひと回り小柄です。アカモンオオサシガメは配色こそ本種に似ていますが、棘はずっと短く大きさ本種より小ぶり。 トウモンオオサシガメはまだ正式に記載されていないので未記載種扱いで、アカモンオオサシガメの地域個体群とされることもあります。3つの近縁種の中では一番大型化します。どの種類も生態は本種と変わらず、昆虫類を襲って前述のように体液を吸い取ります。
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シロモンオオサシガメ
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アカモンオオサシガメ