ヤスデ
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ヤスデはムカデに少し似ていて分類状も同じ多足類(多足亜門)ですが、いくつかの異なる点によってムカデとは別なグループに分類されています。分類学状では、節足動物多足亜門ヤスデ上網ヤスデ網に含まれているものの総称です。ヤスデ網の下には、フサヤスデ目、ナメクジヤスデ目、タマヤスデ目、ネッタイタマヤスデ目、ツムギヤスデ目、スジムツヤスデ目、ジヤスデ目、ヒラタヤスデ目、オビヤスデ目、ギボシヤスデ目、ヒメヤスデ目、クダヤスデ目、フトマルヤスデ目、ヒキツリヤスデ目と数多く分かれています。これらを合わせて世界中のさまざまな場所に広く分布しており、約8000種が知られています。日本にも約250種類は生息していると言われています。ヤスデの仲間は未だに末記載種が多く存在し、これからも新しい種類が記載されていく可能性が高いです。生息環境はとても幅広く、湿度の高い森林から人家や集落近くなど人間が暮らしている環境の周辺、さらには乾燥地帯の土壌までいろいろです。ヤスデは土壌中にある朽木や落ち葉などの有機物、あるいはそれらに着く真菌などを主に食べて暮らしています。これらを分解するので、森林などの土壌のサイクルを作る重要な一員です。また、果物や動物の死骸まで食べる雑食性のヤスデもいます。
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危険性!
人間にとって有害な種はほとんどおらず、見ためのグロテスクさからか不快害虫とされることが多いです。数少ない実害としては、周期的に大量発生するキシャヤスデの仲間が鉄道の線路上に発生し、轢き潰されることによって脱線などを引き起こし、列車の連休が見られたことがあります。基本的に無害なヤスデ類ですが、中には自己防衛の為に出す液体に有害物質(多くは青酸やベンズアルデヒドなど)を含んでいる種類もおり、それが皮膚に付くとヒリヒリしたり色が手に付着したり、ひどい場合は水ぶくれになることがあります。ただし、ムカデのように噛みついて牙から毒を注入することなどはできず、自己防衛の手段は前述のような液体を出したり丸くなって身を守る程度です。

知ってる?
繁殖形態は種類によって異なりますが、基本的に雌雄が交尾を行って産卵する時は卵糞と呼ばれる土で固まった卵を産み落とします。卵から孵ったばかりの幼体はとても小さく、白い色みをしています。幼体は脱皮を繰り返すごとに体節と脚が増え、徐々に成体の形になっていきます。世界最大とされるヤスデは、「タンザニアオオヤスデ Archispirostreptus gigas」で最大30cmにもなります。