サソリ
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 サソリとは、節足動物門鋏角亜門クモ網サソリ目に属する仲間です。サソリと聞いてみなさんが想像するとおり、前方にハサミを持ち尾の先には毒針があります。サソリの仲間は現在、世界に1600種類以上知られています。節足動物の中では最古から存在していたグループで、生きた化石と呼べるものです。少なくとも4億3千万以上前には現在と姿形の変わらないものが存在していたことが確認されています。古代のサソリは全長1mを超えるような大型の種類もいたようです。世界中の亜熱帯から熱帯地方に主に分布していますが、気温が氷点下になるような地域や日中極めて高温になるような過酷な場所でも見つかっています。日本国内にも2種が生息しており、沖縄など南西諸島で見られます。どの種類も隠蔤性が強く、右の下や倒木の下を隠れ家としています。砂漠に生息する種は、多くが地面にトンネル状の巣穴を掘って暮らしています。


基本的にはどの種も地表に生息していますが、中には木に登る珍しい種類も確認されています。基本的に夜行性の種が多いですが、砂漠に生息する種は日中に活動し、石の上などでバスキーング(日光浴)を行う姿も見られます。

危険性! 
サソリといえば毒のイメージが強く、刺されるとたちまちに死んでしまうと思われている人も多いと思います。実際には1600種以上あるサソリのうち、実際に人間を死に追い込むような致死性の高い毒を持つ種は30種程度のみです。毒性の強いサソリの多くはキョクトウサソリ科に分類されており、日本ではこの仲間は特定外来動物として輸入・飼育・販売が禁止されています。つまり、現在日本国内でペットとして流通しているサソリ類はほとんどが毒性の弱い種類です。ただし毒性が低いと言われている種類でも複数回刺されればアレルギーによるアナフィラキシーショックを起こす可能性などもあるため、全く無害とは言えません。また、毒性が低い種でも刺されると痛みや腫れなどの症状は起こるので、取り扱う際に注意が必要なのは言うまでもありません。


知ってる? 
サソリの寿命に関してですが、一年で死んでしまう種類もいれば25年以上生きた記録もある種類までとさまざまです。タランチュラのように雌雄による寿命の差はありません、飼育下で上手に飼えば長くて8~10年程度と考えて良いでしょう。サソリの雌雄は、腹部にあるペクチンの大きさで見分けることができます。オスはメスに比べてペクチンが大きく幅が広いのが特徴。また、メスはオスより体型が太く、鋏はメスよりもオスのほうが大きい傾向にあるなど外見からの違いも目安になります。雌雄が交尾を行う時は、求婚ダンスと呼ばれる行動を行う種類がいます。これは雌雄が向かい合って鋏を合わせてダンスを踊っているような動きを行うものです。サソリの仲間のほとんどは暗闇でブラックライトを当てると表皮が緑色に光ります。これは表皮にあるヒアリン層に含まれるβ-カルボリンが紫外線に反応して発行することによるものと言われますが、正確な因果関係は不明です。ちなみに、脱皮殻でもブラックライトを当てると同様に光ります。

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サソリの中で最大種と言われているのはダイオウサソリという種類ですが、ペットとして大量に流通するため、ワシントン条約でCITES所属書II類に指定され流通量がコントロールされています。他にも現在2種のサソリがCITES所属書II類に指定されています。