タランチュラ
タランチュラ怖いね-273x300

タランチュラは大型のクモとして世の中でも有名な生物です。生物学的には節足動物門鋏角亜門クモ網クモ目の群の一つ、オオツチグモ科と呼ばれるグループに分類されるクモの俗称です。この仲間は世界に800種類以上生息すると言われており、オオツチグモ科は世界中のさまざまな熱帯地域に幅広く分布しています。地域やグループによって生活する環境が違っていて、地面を徘徊するものや地中に穴を掘って生活するもの、木の上で生活するものなど様々です。


危険性!
どのタランチュラも全身が短い毛(刺激毛)で覆われてるのが特徴です。グループによっては危険を感じると自己防衛のために腹部の刺激毛を蹴って、空中に拡散させるものがいます。この刺激毛に毒性はなく、目に見えないほど細かいものですが、各先端が尖っているので、人や獣の皮膚に付着すると先端部の刺激のために痒みが生じます。刺激毛の強さは種によって異なり、受ける人によっても反応の程度が変わります。敏感な体質の人は、痒みだけでなく炎症に近いかぶれを起こすこともあり、中には撒き散らされた毛を吸い込むと咳が止まらなくなる場合もあるため注意が必要です。逆に、刺激毛が強烈とされている種でも人によっては全く痒くならない人も多く存在します。

20131031_855069

知ってる? 
刺激毛とは別に、タランチュラと言えば「毒の牙を持っている」というイメージが世の中には強いと思います。映画やドラマなどで毒蜘蛛を使った殺人に姿形が大きく映像栄えがするタランチュラ類が使われたことから、タランチュラ=毒蜘蛛としてのイメージが定着して世界中に広がりました。実際には、タランチュラの仲間に噛まれて死亡した正確な記録はどこにもありません。
150104-0009

一方タランチュラよりずっと強力な毒を持つクモは世界中に存在し、実際に死亡例なども聞かれています。これらの危険な毒性を持つクモたちに比べると、タランチュラは牙に毒こそ持っていますが、それは人を殺すような強いものではないのです。ただし、全く無害というわけではなく、その毒は人間相手でも十分な痛みや腫れ、麻痺などの各症状を引き起こします。実際に噛まれた人からは、本当に痛く辛かったという話も聞かれ、十分な注意が必要です。毒性の強さは種ごとに異なるとしても、 画鋲よりも太い牙で噛みつかれるのですから、物理的に痛いのは当然と言えるでしょう。
タランチュラは多くの節足動物と同じく、脱皮によって成長していきます。脱皮の回数は雌雄で異なり、オスには最終脱皮と呼ばれるものがあります。最終脱皮が行われたオスはメスと交接を行い寿命を全うし、寿命は5年程度のものが多いです。一方、メスには最終脱皮というものがなく、成体のサイズになっても無限に脱皮を繰り返して成長を続けます。メスの寿命はオスに比べて長く、平均的に10年程度です。種によってはずっと長寿で、飼育下で25年も生きた記録が残されています。
タランチュラでかすぎ

タランチュラの大きさは種によって大小さまざまですが、小さい種類では脚を伸ばして数cmほどのもから、大きなものでは20cmを超える世界最大のTheraphosa属の仲間まで幅広くいます。